2007.11.23
団地模型化計画(51C型) その1
前々から書いていた、団地住棟の模型化について、進めたいと思っている。
現在、団地を趣味にしている人口はまだまだ少ない。
そのためか、鉄道模型ストラクチャとしての模型を含めて、既製品で団地を模型化したものは私の知る限りでは一つしかない。

グリーンマックスから発売されている公団住宅キット。プラスチック製、未塗装で未組み立て。
いわゆるプラモデルで、鉄道模型用ストラクチャとしても唯一のものだろう。
縮尺は1/150。
この団地模型の存在は10年以上前からわかっていたし、実際に組み立てたこともある(たぶん実家にある)。
ただ、団地マニア界がディープになっている昨今、このモデルでは納得がいかない部分も出てきた。
そこで、自作を試みようと思う。
模型化対象のプロトタイプは、以下紹介する51C型。

昭和26年(1951年)に設計された公営住宅の標準設計51C型(推定)。
51C型はダイニングキッチンの提唱等、戦後日本人の生活スタイルに大きな影響を与えたエポックメイキングな設計ということで、現在でも色々な資料が手に入る。
少し専門的になるが、「五一C白書」という本に、この設計の詳細が書かれているので、興味のある方にはおすすめしたい。

写真は愛知県名古屋市に現存する県営仲道住宅。51C型の知名度は上がっているが、当然ながら実際の住棟は減っており、現存数は数えるくらい。

51C型の平面図は間取りとして色々な所で見かけるが、立面図はほとんど手に入らない。
模型化する意味もあり、より模型的な寸法にする為、図面を引き直した。
まだバルコニー面しかできていないが、順次作成予定。
図面はCADソフト「ドラフティングCAD」を使用。
模型図面の作成では、単純に線が引けて、寸法線と実寸が表示されるだけのCADで充分。
さて、まだまだ2次元の段階だが、完成を見るのはいつの日か。
続きはまた今度。