2008.05.17

団地めぐり ---団地めぐり---戸手共同住宅(神奈川県住宅供給公社)その1---

団地めぐり、今回は戸手共同住宅。

川崎市幸区にあります。

2008年5月 撮影


入り口の銘板です。

神奈川県住宅供給公社の公社住宅です。


団地内部の様子。

公営住宅の標準設計である51C型と思われる住棟が数棟見えます。
昭和20年代の団地のようですが、今のところ詳細は不明です。


古い団地住棟です。屋上まで延びる階段室、勝手口から出るバルコニーには台所スペースが張り出すところが特徴的。
51C型に準じた住棟と思われます。近くにある川崎市営小向住宅にも似ています。


こちらは階段室が2つの小振りなタイプ。
Mishizawaが製作中の51C型住棟の模型のプロトタイプとも言える4階建て16戸の規模です。

ところで、(この住棟が51C型と決めつけていますが)、51C型といえば、出窓のヒサシ部分を上の階のバルコニーの床と同じ高さで作った合理的な設計が特徴だったと思うのですが(小向住宅を参照)、この団地の住棟はバルコニーがちょっと高くなっています。
さすがにバルコニーが下の階のヒサシ部分まで下がると使いにくかったため、設計変更したのでしょうか。
このあたりのアレンジは実施図面によって色々とあるようですね。


この住棟はおもしろいです。
1階の出窓のヒサシと2階のバルコニーの床面が同じ高さになっているのですが、2階以上は出窓のヒサシより上の階のバルコニーがちょっと高くなっています。

建築途中に設計変更をしたのでしょうか。どこか迷いが見られる住棟です。