
浜松市営住宅のHPでは「鹿谷(亀山)」と呼ばれている団地です。階段室が南にある4階建ての住棟が2つ建っています。資料によると昭和26年建設とあります。

奥の住棟も同じタイプです。差異は妻面に物置を配置しているところぐらいのようです。

基本的な設計は愛知県営雁道住宅の南階段室住棟に酷似しています。

間取りの参考に正面から撮影しました。
バルコニーの床面が下の階の窓の庇と一体になって隣の部屋と連続しているところも雁道住宅に似ています。
資料によると間取りは2DK。公営団地の標準設計51C型の南階段室バージョン51CS型でしょうか。
階段室から屋上へ出られる構造も昭和20年代の団地の基本でしょう。

階段室のディテールです。踊り場の手すりが3本あり、いろいろな配管類もディテールとして見逃せません。
配管が無造作に踊り場の壁から引き込まれているところも独特な印象です。きっと階段室の中にもパイピングが施されていることでしょう。

階段室から住戸のディテール。バルコニーの手すりはおそらくはオリジナルな形態と思われますが、窓サッシや窓の柵、勝手口のドアはアルミ製に取り替えられ、近代化されています。

北面です。南階段室型の住棟ではやはり北面の寂しさは否めません。
1戸に2個ある小窓のうち、片側はルーバー状になっているのがちょっとメカニカルです。

この団地はNSペアでは無いにもかかわらず、南階段室型住棟となっている理由は、建っている地形に関係があると思われます。
団地の北側は1段低いため、北側に十分なスペースが確保されない条件となっています。

北側のスペースのうち余裕がある部分は遊具が置いてありました。

妻面に無造作に貼付けられた住所プレートです。鹿谷町とありますが、浜松市営住宅のHPでは(亀山)と記載されています。
見落としがあるかもしれませんが銘板は特に見当たりませんでした。

浜松市営住宅のHPでは「鹿谷(真向坂下)」と呼ばれている団地です。
鹿谷(亀山)団地より北側の道を進んだところにあります。
こちらの団地はすべて2階建て。建築年度は昭和27年~30年とあります。
この住棟は2階建てですがテラスハウスではなく、階段室を有する住棟です。

上と同タイプの住棟の反対側です。2階部分に増築した部屋があります。

同地区には他に3棟の2階建て住棟がありました。

こちらの3棟は入り口が1階にしかないので、テラスハウスと思われます。
ツタが絡まっていると歴史を感じますね。
なお、地図によってはこの住棟を「CBアパート」と記載しているものがありますが、コンクリートブロック工法なのでしょうか。
謎は深まるばかりです。
なお、この団地からさらに上がったところに「鹿谷(真向坂上)」と呼ばれる団地があります。住棟は名残CBアパートと同型の2階建て住棟でした。