東京都住宅供給公社 中野駅前住宅


その名の通り、中野駅前にある団地です。




2006年9月撮影


中野駅のホームから見える住棟です。
中央線に乗って通る度に気になっていたので途中下車です。


奥の方にも住棟が並んでいるようです。


直交配置の住棟もあります。


直交配置の住棟のバルコニー側は隣の銀行に近接しています。
駅のホームからの撮影ではここまでが限界です。
改札を出てみましょう。


線路沿いの道路からアプローチします。
敷地の入り口には立派なエントランス風のフェンスがあります。


全体図です。南面配置の住棟が5棟、直交配置の住棟が2棟あります。
長さはまちまちですが、住棟はどれも一部ずれた形です。


南面です。この団地は木が多く、撮影には苦労しました。
南側は中央部分が後退した感じです。
建築年度は今のところ資料がなく不明ですが、形態から昭和20年代後半から30年代前半のものと思われます。

2007年8月追記:建通新聞社の建設ニュース(建通新聞東京10月26日付1面掲載)によると、「建て替えを予定している公社中野住宅は、昭和26・27年に建設された中層の賃貸住宅。敷地面積約1万0200平方?に鉄筋コンクリート造4階建て7棟248戸が既存する。」とあります。


エントランス部分は意匠的。住棟番号がエントランス付近にあるのは実用的で親切。


北面です。北面は中央部分が出っ張った感じになります。
階段室型ですが、階段部分が外壁とツライチになっているすっきりとした印象が特徴的。


直交配置の住棟も基本的には同じ造りです。
こちらの住棟も途中でずれています。
団地内の通路に面しているためか、植え込みが凝っています。


3号棟と4号棟の付近は木が生えていないので比較的撮影は容易でした。
住棟のずれがよくわかるアングルだと思います。
よく見ると、屋上に上がれるようですが、階段室の屋上部分はずれていないような気がします。


南面がよくわかると思いますが、この団地の南面ではバルコニー部分の半分をつぶして風呂スペースに改造してあるようです。
そのため、南面が妙にのっぺりとした印象で、違和感があります。
また、一番端のバルコニーには避難用の梯子が取り付けられていますが、これは他の都公社住宅でもみられる設備です。


一番南側から北側に向けて撮影しました。
全体的にしっとりとした落ち着いた雰囲気のある団地で、せせこましい都会の中では異様な空間です。


南側にはロータリーがあります。


近くでは高層の住宅がリフォーム中です。
この団地も老朽化で建替えの計画があるようです。
建替え後は高層住棟になってしまうらしいです。


電車がこんな近くに停車します。
特別快速が停まる駅近くの立地条件は最高ですね。


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